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足がむくむ

皆さんは「足がむくむ」ことはありませんか?

年齢を重ねるごとに、徐々にむくみやすくなるのはよくある話ですね。
「朝はまだいいけど、夕方になるとむくみが酷くなる」など、生理的なむくみが問題となることは比較的少ないです。
ただ中には病気が隠れていることもあるので注意が必要です。

そもそも「むくみ」とはどのような現象なの?

むくみとは「細胞外液(さいぼうがいえき)」の中の「間質液(かんしつえき)」という、細胞と細胞の間の液体が多くなった状態のことをいいます。

細胞外液??‥‥間質液??
細胞外液とはその言葉の通り、「細胞の外側の液」という意味です。
細胞の外側の液は、主に「血液」、「間質液」、「リンパ液」で構成されています。

細胞外液の構成

  1. 血液
  2. 間質液(細胞と細胞の間の液体) → 「むくみ」の原因!
  3. リンパ液

人間の体はおよそ37兆個の細胞で出来ています。
それらの細胞たちは本来、互いに密に繋がり細胞と細胞の間は隙間がほとんどなく、ぎっしり詰まった状態です。
しかし、間質液(細胞と細胞の間の液体)が増えると徐々に細胞同士の距離は離れていき、水浸しの状態になります。
この状態を一般に「むくみ」といいます。

「むくみ」の原因は?

それではむくみの原因はどのようなものでしょうか。
例えば、日常的に塩分を多くとっていると、間質液が増えてむくみを引き起こすことがあります。
また、過度なダイエットは栄養状態を低下させ、それによりむくみの原因となることがあります。
その他、怪我をしたした場合は、そこに炎症が起こるためむくむことがあります。
そして注意が必要なのは、背景に治療が必要となる病気が隠れている場合です。
例えば、「心不全」「腎不全」「肝硬変」「甲状腺機能低下症」なども、むくみの根本の原因となっていることがあります。

むくみの原因

  • 塩分の取りすぎ
  • 栄養不足
  • 炎症
  • 心不全
  • 腎不全
  • 肝硬変
  • 甲状腺機能低下症
  • 足の静脈瘤
  • 足の静脈に血栓ができる(エコノミークラス症候群)
  • リンパ管が詰まる

‥‥などなど(原因はたくさん!)

「むくみ」の検査の流れは?

まずは問診で患者さんの普段の生活についてお聞きします。

  • 現在治療中の病気はないか
  • 塩分を摂りすぎていないか
  • 過度なダイエットをしていないか
  • 立ち仕事やいつも同じ姿勢でいないか
  • むくみが時間帯によって変化するか

‥‥などなど

次に診察室でむくみの状態を確認します。

  • むくみが全身に生じているのか、それとも片方だけなのか
  • むくみの周りに傷はないか
  • 足に静脈瘤はないか

‥‥などなど

当院では問診や診察所見から、考えられる病気に応じて優先順位をつけて検査のご提案をいたします。
必要に応じて、採血・尿検査、心電図検査、胸のレントゲン検査、エコー検査などを行います。

「むくみ」の治療法は?

むくみの原因の根本となる病気が見つかれば、当然そちらの治療を優先しておこないます。
明らかな原因が見つからず、むくみの原因が生活習慣に起因するものであれば、まずは生活習慣を見直します。
例えば塩分を摂りすぎているのであれば減塩をするなど、できることから始めていただきます。
むくみがあまりひどくない場合は、マッサージやストレッチ、運動(ウォーキングや階段の上り下り)などをおすすめします。

また、場合によっては弾性ストッキングなど圧力のかかるような靴下で足を圧迫してむくみを軽減させることもあります。
それでも改善しない場合は利尿剤(尿をよく出させるお薬)を併用することもあります。

「むくみ」が気になる患者様は当院にお気軽にご相談ください。

むくみは非常に多い症状の1つです。上記のように原因は様々であり、原因を突き止めるのが難しい場合も多々あります。
場合によっては原因が見つからない場合も少なくありません。
当院では循環器専門医が心臓を中心にむくみの原因を一緒に考えさせていただきます。

症状に応じた適切な検査などもご提案可能ですのでどうぞお気軽にご相談下さいませ。

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