糖尿病について
このような症状はありませんか?
「最近やたら喉が渇く、頻尿で何回もトイレに行く、太ってたのに痩せてきた、いつも疲れている‥」
また、症状がなくても健康診断で血糖値が高いと言われた事はありませんか?
これらに当てはまる方は糖尿病の可能性があります。
糖尿病とは?
糖尿病とは膵臓から出るインスリンというホルモンの作用不足で、慢性的に血糖値が高くなる病気です。血糖値が高い状態が続くと、上記のような症状が出現すると言われていますが、自覚症状が乏しい場合も多いです。
糖尿病になるとどうなるの?
他の生活習慣病(肥満、高血圧、高コレステロール)と同様に、全身の動脈硬化を引き起こします。
糖尿病の「3大合併症」と言われるもの。
- 網膜症(目が見えなくなる)
- 腎症(腎臓が悪くなる→最悪の場合、透析)
- 神経障害(痺れや痛みなど)
その他に、脳卒中、狭心症、足の血管が細くなる閉塞性動脈硬化症(ASO)が知られています。このように糖尿病は動脈硬化に強く影響する病気なのですが、実は日本人の糖尿病患者さんの死因の第1位はガンなのです。そのため糖尿病の管理においては動脈硬化の予防だけでなくガンにも注意が必要です。
糖尿病治療の目標は?
糖尿病治療の目標は糖尿病の合併症の発症と進展を阻止して、健康寿命を延ばすことです。そのためには糖尿病だけではなく血圧やコレステロール、体重管理、禁煙などを同時に行うことが大切です。また近年では合併症が減ってきた一方で、高齢者などに増加するサルコペニア(筋肉が弱る)やフレイル(虚弱)といった病態が注目を集めています。糖尿病がこれらの原因であるかは定かではありませんが、これらの予防も健康寿命につながるため、大変重要と考えられます。
当クリニックで糖尿病治療の際に大切にしていること。
- 循環器専門医の立場から動脈硬化予防を主目的とし、患者さん毎に適切な糖尿病治療を行います。
- 糖尿病は患者さんの心理面においても影響の大きい病気です。患者さんやスタッフと協働してコミュニケーションをとりながら全員で病気と向き合います。
糖尿病治療では血糖値を下げること自体が目的となってしまいがちです。当クリニックでは循環器専門医の立場から、血糖管理だけではなくより大きな視点でその他の危険因子(肥満、高血圧、高コレステロールなど)も考慮しながら、その先にある動脈硬化予防を目的とした治療を行います。健康診断で糖尿病を疑われた、もしくは普段の生活で糖尿病にまつわる症状がある場合はお気軽にご相談ください。患者様の既往歴等を参考にしながら適切に必要な検査や治療をご提案させていただきます。