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機械へのタスクシフト<WEB問診・事前患者情報入力>

【第4回】タスクシフト研究会のテーマは、機械へのタスクシフト<WEB問診・事前患者情報入力>について考えていきたいと思います。

皆様のクリニックでは患者さんが来院してから診察開始までの流れはどのようになってますでしょうか。

まずは従来の一般的な流れを図で確認したいと思います。以下の図をご覧ください。

従来の流れでは、患者さんは来院してから院内で問診記入を行っております。そしてその間に受付が保険証をもとにカルテの作成や保険証登録及び書類のスキャンなどの取り込み作業を行っております。それらが終わり、バイタル測定などが完了すると、いよいよ診察となりますが、診察室ではその前に患者さんに記入していただいた問診をカルテに転記する作業があるため、それらが終了してようやく診察開始という流れを辿っています。

ところが、近年、WEB問診を導入する医療機関が増えております。そこでWEB問診を導入した場合、患者さんの診察開始までの待ち時間がどれほど短縮されるのかや、その他のメリットについて考えていきたいと思います。次の図がWEB問診を導入した場合の流れとなっております。

この図では従来院内で行っていた問診記入をWEB問診を活用することで自宅で入力していただくこととなります。また問診のみではなく、患者情報入力を同時に求めることも可能なため、患者さんの住所や生年月日、保険証情報、お薬手帳のスキャンデータなども事前に取り込むことができるようになります。そのためこれまでの患者さんが来院してからカルテ作成や保険証等その他各種スキャン作業に要していた時間が短縮されることとなります。従来、受付でこの一連の作業で要する時間は約7分程度となっていましたが、WEB問診などの機能を有効活用することで、およそ3分程度で作業が可能となり、4分程度の時間短縮が得られる計算となります。また、事前にWEB問診で入力していただくことにより、従来診察室で行っていた問診内容の転記は不要となり、記入された問診の内容が瞬時に電子カルテにコピー&ペーストされるため、これにより3分の時間短縮効果が得られます。以上より、WEB問診・事前患者情報入力を導入した場合の患者さんの診察開始までの待ち時間は一人当たり合計7分程度短縮されることがわかります。さらに下の図をご覧ください。これは一般的な予約制のクリニックでの患者さんの体感待ち時間を示しています。

一般的な予約制のクリニックでの来院から診察までの平均的な待ち時間の目安はおおよそ、30分から1時間程度が一般的とされています。そして、50分オーバーとなると待ち時間が原因でトラブルとなるケースも増加することから、なるべくそれを超えないようにしたいところです。一般に患者さんは予約制のクリニックを予約していたとしても、「20分以上は待つだろう」と考えているようです。つまり患者さんとしては、20分程度の待ち時間は織り込み済みということなので、逆にこれより短いと患者満足度向上につながる可能性があります。例えば、普段どれだけ頑張って運用しても、診察までの待ち時間が30分程度になってしまうクリニックの場合、WEB問診を導入することで患者満足度ラインの20分に近づける可能性が増すため、これは非常に大きなメリットではないかと考えられます。そういう意味でも7分という時間短縮効果は非常にありがたいと思います。

このようにWEB問診導入によって得られるメリットについて述べてきましたが、実は業務の効率化以外にも、多数のメリットがあります。例えば、事前に詳細な症状を確認でき予習ができる、患者さんの院内滞在時間を短縮するので感染対策にもつながる、WEB問診の付帯機能によっては、患者アンケートが付いており、それを活用して患者満足度向上に一役買います。利用料は商品よって多少のばらつきはありますが、概ね月々17,000〜20,000円程度が相場と思います。

個人的には、月々17,000〜20,000円程度で上記のようなメリットが得られるのは非常にコストパフォーマンスが良いと感じております。未導入のクリニック様は是非導入の検討をお勧めします。タスクシフト×医療DX化の手始めに導入をご検討されてはいかがでしょうか。

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