新年あけましておめでとうございます。

2023年はコロナが5類に移行し生活様式も徐々に改善し、日々の生活も活気を取り戻しつつある状況下かと存じます。

しかしながら我々医療機関は5類に移行したとはいえ、厚労省の通達に基づき院内での感染対策（マスク着用、手指消毒）は引き続き徹底して参りますので、皆様におかれましてもご来院の際は引き続きご協力お願い致します。

11月頃まではもっぱらインフルエンザが猛威を奮っていましたが、冬本番となり12月頃からはコロナの勢力が増している印象です。弱毒化しているとはいえ、感染力はやはり他のウィルスと比較して強力なため、日頃の感染対策は必須かと思います。

さて、お陰様で当院は2023年9月に開院して一年を迎えることができました。これはひとえに皆様のおかげと考えております。一年経過した節目と言っては大変おこがましいところではありますが、ここで当院について少しご紹介させていただきます。

当院は開院当初から「タスクシフト」の概念を取り入れて、院内のしくみづくりを実践してきました。

タスクシフトと聞いて初めての方もいらしゃるかと思いますので、簡単に説明させていただきます。

当院におけるタスクシフトとは「仕事の一部を他の職種やツールに任せることで時間的余裕が生まれ、ホスピタリティの高い医療を提供すること」であると考えております。

これにより患者様には、温かで、待ち時間のなるべく少ない、快適な診療が提供できると考えております。

ご存知の方も多いかと思いますが、タスクシフトは今年の4月から施行される「医師の働き方改革に伴う時間外労働上限規制」に向けて、多くの医療機関でも導入が検討されている運用方法です。

例えば、当院の特徴の一つとして、診察中にクラークが同席してカルテの代行入力をしております。これは、医師から見たタスクシフトの一つで、これにより、医師はモニターやキーボードから解放され、患者様の目を見て、丁寧に診察が行えるようになります。これは多くの患者様からもよくお褒めの言葉をいただく、当院でのタスクシフトの代表的なシステムです。

しかしながら医師からスタッフへの一方的な委譲では、スタッフがキャパオーバーとなる可能性があります。そのため、タスクシフトは医師からスタッフへの委譲だけでなく、スタッフから機械やツールへの委譲も必要であり、そのための仕組み作りとしてITツールを効果的に利用していくことも重要だと考えています。

当院では現在、LINE予約・WEB予約システムや、来院前に自宅から入力ができるWEB問診システム、受付時の自動受付システム、電子カルテと連携された自動精算機など、様々なITツールを積極的に活用しています。

これらを上手に活用することでスタッフの時間的余裕を生み、質の高いおもてなしができることや、患者様の受付から会計までの待ち時間の短縮にも繋がると考えています。

また、これらのITを効果的に活用することで、「機械ができる仕事は機械に任せて、人にしかできない仕事をする」という医療の本質に直結した業務を私たち医師を含め各スタッフが全力で行えるようになると考えています。

これは患者様の満足度向上に寄与するだけでなく、各スタッフが仕事へのやりがいや誇りを感じることができるしくみの一つだと考えています。（もちろん、ご高齢の患者さんなどITツールに不慣れでサポートが必要な方には、スタッフが適宜対応することも重要だと考えています。）

そして、当然ですがタスクシフトを実践するためには、スタッフ全員の協力が不可欠であり、チームワークがとても大切だと考えております。

その上で最も重要なのは以前にもブログで触れた「職場環境」であると考えております。

当院では、スタッフ全員がお互いを尊重し自分も相手も気持ちよく働ける、心理的安全性の高い職場環境づくりを理念に掲げています。

Googleの研究でも明らかになっているように、「心理的安全性の高い職場」×「求められるスキルが高い職場」が「自ら学習して成長する組織」をつくり、生産性・収益性の向上や、離職率低下に繋がるとされています。

当院は開院して以来、「充実した職場環境」の構築に向けて、日々スタッフみんなで話し合い、考え、試行錯誤を繰り返してきました。そして今後も「最高の職場環境」を目指し、タスクシフトを主軸に常に学習して成長するクリニックを目指し続けていきたいと思います。

まだまだ至らない点も多くありますが、日々改善を重ね、今後も内科専門・小児科専門クリニックとして、天白区・緑区のお子さんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の方々に愛される、そんなクリニックを目指してスタッフ一同頑張って参りますので、どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

まだまだ寒い日が続きますが、くれぐれもお体にはお気をつけてお過ごしください。

2024年1月 元旦

院長　森　悠

追伸：昨年の11月頃から当院ホームページがキーワード検索にて表示されない現象が度々発生しており大変ご迷惑をおかけしております。原因はGoogleのバグとのことですが、早く復旧されることを待っている状況です。今後も同様の現象が起こる可能性がございますが、「天白たかさかの森クリニック」で検索いただければおそらくホームページに辿り着けるかと思います。ご不便をおかけいたしますがよろしくお願いします。