アトピー性皮膚炎について
アトピー性皮膚炎とは
「かゆみのある湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す病気」です。
日本皮膚科学会の診断基準では
- 痒みがある
- 皮疹の様子と症状の見られる部位が特徴的
- 症状が長く続き、良くなったり悪くなったりを繰り返す
を満たすものをアトピー性皮膚炎と診断する、としています。
アトピー性皮膚炎の皮膚の状態はどうなっているの?
私たちの皮膚には、「皮膚バリア機能」という大切な役目があります。
1つは体から水分が逃げていってしまうのを防ぐこと、そしてもう1つは外から入ってくる様々な外敵から体を守ることです。
正常な状態の皮膚ではこのバリア機能がしっかり働いていますが、アトピー性皮膚炎の皮膚ではこのバリア機能がうまく働かない状態となっています。そのために、色々なものが外から皮膚を通して体の中に入ってきてしまい、皮膚の炎症を起こしたり、本来体にとって悪さをしないようなものにまで敵とみなして過敏に反応してしまいます。
アトピー性皮膚炎の治療
- 薬物療法→皮膚の炎症をおさえること
- スキンケア→皮膚のバリア機能を良い状態にすること
- 悪化の原因に対する対策→皮膚の状態を悪くしている原因がないかを考え、それに対して対策していくこと
の3本柱が基本になります。
アトピー性皮膚炎は、治療を開始してすぐに短期間で治るものではありませんが、正しい治療をしっかり続けていくことで、皮膚を良い状態に維持するということがとても大切です。