クループ症候群
クループ症候群(急性喉頭気管支炎、急性喉頭気管気管支)とは
ウイルスの感染によって、声門の下の部分が炎症を起こして腫れるため気道(空気の通り道)が狭くなる病気です。
6ヶ月から3歳くらいが好発年齢(よく見られる年齢)です。
どんな症状が出るの?
一般的な風邪症状から始まり、犬が吠えるような咳、オットセイが鳴くような咳、息を吸った時や泣いた時に喉元から聞こえるヒーヒーとした音、声枯れなどが特徴的な症状です。
狭くなっている気道を空気が通るときにこのような音が聞こえます。
どんな治療をするの?
根本的には、ウイルス感染症(いわゆる風邪)なので、特別な治療はありません。
喉が炎症起こして腫れていることに対しては、アドレナリンの吸入とステロイド薬の投与(方法は内服か注射か点滴)を行います。
気をつけること
クループとよく比較される病気に「急性喉頭蓋炎」という病気があります。
喉の辺りが腫れるという点では似ていますが、急性喉頭蓋炎は場合によっては命に関わる緊急の病気ですので注意が必要です。